床に敷く遮音シートは効果あるの?床の防音対策を工事せず安くやりたいのだけど、遮音シートと防音カーペットを合わせるとどれだけ効果あるのかな?
このような悩みにお答えします。
ダイケンの遮音シートを防音カーペットの下に敷いて床の防音対策を強化してみました。
2階の部屋で敷いて、1階で騒音レベルを測ったので、床に遮音シートを敷く前と後で数値がどうかわったか、効果があるのか参考になると思います。
- 遮音シートは足音対策には効果がない
- 遮音シート+防音カーペットで床をDIYで防音
- 遮音シートの貼り方・手順
- ダイケン遮音シート × 静床ライト = 効果は?騒音レベルを測定
遮音シートを使わず防音カーペット「静床ライト」だけを敷いて、「足音」「音楽」の騒音レベルをそれぞれ測った記事はこちらになります。
静床ライトの効果をレビュー!足音と音楽の防音レベルを測ったリアルな口コミ
今回は話し声や音楽の対策をもう少し強化したくて、ダイケンの遮音シートを防音カーペットの下に敷きました。
私は地方にUターンしてきたのですが田舎の実家は木造で、2階にある自室の音が1階まで聞こえたり、1階の声が2階の部屋まで聞こえて悩んでいました。
床の防音対策を行って悩みが緩和したので共有いたします。
初めに「遮音シートの役目」についてお話し、「遮音シートの貼り方」「遮音シートの効果」の順に解説していきます。
遮音シートは足音対策には効果がない
「話し声や音楽」と「足音の衝撃音」は音の種類が違うので、防音対策の仕方が異なることを最初に説明しておきます。
話し声や音楽 → 遮音+吸音
足音の衝撃音 → 防振+吸音
このように吸音はどちらにも必要な対策ですが、遮音と防振の対策は目的が違います。
遮音シートは話し声や音楽の対策用なのに、遮音シートを子供の足音対策で使って効果がなかったという口コミをよく見かけるのですが、効果がないのはそもそも足音対策用ではないからなんです。
遮音シートがネットで販売される時「防音シート」と呼ばれたりするので、遮音シートを敷けば防音ができると思ってしまうのですね。
今回は「遮音シート」&「防音カーペット」による床の防音対策なので、話し声や音楽への効果検証となります。
床の防音について詳しく解説した記事はこちらになりますので、「足音」「声や音楽」で悩んでいる方は合わせて参考にしてみてください。
遮音シート+防音カーペットで床をDIYで防音
今回は、遮音シート + 防音カーペットで「話し声や音楽」の防音対策をします。
遮音シートは「大建工業の遮音シート」を選びました。
10mで約4,000円というお値打ちな価格が魅力で、約6畳分が1つで敷けてしまいます!
床の防音対策をDIYで安くすませたかったので、口コミの良かったダイケンの遮音シートにしました。
不織布が付いているので、不織布の面を床に敷けば床への色移りが防げます。
吸音には、防音タイルカーペット「静床ライト」を選びました。
50cm×50cmのタイルカーペットは1枚1,100円で、約6畳敷くのに40枚使ったので、費用は1,100円×40枚=44,000円でした。
今回は以下のような条件で騒音計測します。
・築50年の木造住宅
・2階の10畳の部屋。そのうち約6畳に敷く
・1階の部屋で騒音測定器で数値を計る
計測結果と体感値から、床の防音の最適解を見つけていきたいと思います。
それでは敷いていきたいと思います!貼り方を説明して、貼った後に効果を測定してみます!
遮音シートの貼り方・手順
上の部屋に敷いていきます。
リフォームしているので綺麗に見えますが築50年です笑。
前回、防音カーペット「静床ライト」だけを敷いたときの騒音レベルの結果は以下です。
- 音楽の騒音レベル:平均「44db」くらい
- 足音の騒音レベル:平均「58db」くらい
- 音楽の騒音レベル: 38dbくらい。6dbダウン。
- 足音の騒音レベル: 48dbくらい。10dbダウン。
今回は遮音シートの追加なので、音楽の騒音レベルのみの計測になります。
騒音値がどれだけ下がるのか楽しみです!
手順①:遮音シートの貼り方
最初に遮音シートを敷いていきましょう。
ダイケンの遮音シートは10m巻きで重さは20kgありますが、ハサミで簡単に切れるので女性1人でも作業できます。
床に敷く長さを測り、ハサミでカットしていきます。
長さを測ってマジックで線を引きますが、線を引く時は白い面のほうがやりやすいです。
ダイケンの遮音シートは表裏が分かりやすくなっており、片面には不織布がついています。
黒い面を床に敷くと色移りする可能性があるので、不織布の面を下にして敷いていきましょう。
遮音シート同士は、ズレないように養生テープを貼ってつなげていきましょう。
手順②:静床ライトを敷く
続いて、静床ライトを敷いていきます。
カーペットの裏に矢印が付いており、矢印の向きを→↑→↑にして敷いていきます。
静床ライトはカッターでカットしましょう。
定規や木を添えて、3回,4回とカッターを入れれば簡単に切れます。
部屋の端はカットしてサイズを合わせて敷いていきますが、6畳分くらいなら2時間で静床ライトを敷けると思います。
ベッドの下には敷いていません。
タイルカーペットなので、テーブルの下だけ敷くなどの部分使用だとズレる可能性があります。
カーペットがズレる時は、カーペット用の両面テープを使いましょう!
床面を傷めずカーペットを固定してくれますし、畳に使ってもズレ防止ができます!
ダイケン遮音シート × 静床ライト = 効果は?騒音レベルを測定
計測する条件をおさらいします。
- 築50年の木造戸建て
- 2階の10畳の部屋。そのうち約6畳に敷く
- 1階の部屋で数値を計測
- 遮音シートは足音対策ではないので、音楽の騒音レベルを測定
2階の部屋で音楽を今までと同じボリュームで流していざ計測です!
「遮音シート&静床ライト」を敷いた騒音レベル
- 最初の状態 平均「44db」くらい
- 静床ライトのみ 平均「38db」くらい
- 遮音シート&静床ライト 平均「35db」くらい
静床ライトのみと比べるとさらに数値が下がりました!
数値はちょっとだけ下がったのですが、体感ではそんなに変わってない印象です。もう少し効果を期待していましたが、安いなりの結果だと思います。
アコースティックギターの音は、静床ライトのみ敷いた時同様にあまり効果がなかったです。楽器は壁も防音しなければいけないですね。
ダイケンの遮音シートは6畳分4,000円とかなり安いので、値段相応の効果ではないでしょうか。
遮音シートありなしの効果から紐解く「話し声や音楽」への最適解
遮音シートのありなしで騒音レベルを測り実際に体感することで、床の防音材の選び方が判明しました。
話し声や音楽には「遮音+吸音」ですが、遮音には遮音シートと遮音マットがあります。
床に遮音シートを敷いても体感ではそれほど効果を感じなかったので、費用を抑えるなら遮音シート、より高い防音効果を求めるなら遮音マットを選ぶのがいいと思います。
遮音材
- 遮音シート(今回使用)
1mm〜2mm厚。10メートル分で4,000円くらい。 - 遮音マット
5mm〜10mm厚。1メートル分で2,000円くらい。
厚くて重量のある物の方が遮音性が高いので、遮音マットの中でも5mmより10mmのほうが料金は高いです。
遮音マットは「P防振マット 5mm または 10mm 」がおすすめです。4枚で1畳分です。
5mmよりも厚みのある10mmの方が効果は期待できますが、価格が高いので私なら5mmにしますね。
遮音マットはダイケンの遮音シートのように不織布が付いていないので、床を保護するために透湿性シートを一番下に敷いてください。
ひと手間増えますが紙を敷くだけなので簡単です!
確実に効果を出したい場合は遮音マットを選びましょう。遮音シートは床よりも壁で使うほうがいいですね
まとめ:床の防音対策なら遮音シートより遮音マットのほうが効果的
今回はダイケンの遮音シートと静床ライトを敷いて、「話し声や音楽」に対する床の防音対策について解説しました。
遮音シートを敷くと騒音レベルの数値は少し下がりました。
ですが、体感ではさほど効果を感じなかったので、床への遮音材は効果を求める場合は遮音マットがおすすめです。
遮音シートは6畳分4,000円でかなり安いのですが、床よりも壁で使った方がいいですね。
遮音シート無しで「静床ライト」だけでも音楽や足音の音量は軽減できるので、予算を抑えたい方は「静床ライト」のみでまずはいいと思います。
また、床だけでなくドアの音漏れが気になる方はドアに貼るおすすめ防音隙間テープと貼り方を解説【実際の効果測定も】の記事をチェックしてみてください。ドアの隙間をふさぐだけでかなり効果ありました!