窓に貼る防音隙間テープでお金をかけずに音や風の対策!効果と貼り方解説【ダイソーなどの100均とエプトシーラーの効果の違い】

窓に貼る防音テープの効果を検証!自作で安く仕上げる窓の防音対策

外から聞こえる音が気になるし、逆に自分の声や音楽が外にも漏れているのでなんとかしたい…。ダイソーなどの100均で安く手に入る隙間テープで対応できる?

このような悩みを解決します。

実際に窓に自作で隙間テープを貼ってみたところ、日常生活音であれば音漏れは多少軽減できました。

安くてかんたんな対策ですが、貼らないよりはマシですし、うるさい隙間風の対策にもなったので満足しています。

虫が入ってくる隙間も当然なくなりましたよ。

この記事の内容
  • 窓・サッシに貼る防音用の隙間テープはどれがいい?
  • 窓に100均の隙間テープを貼って防音効果があるのか試してみた
  • 本命!防音隙間テープ「エプトシーラー」を貼って騒音測定
  • 窓の防音隙間テープの貼り方

すき間テープを使うのは賃貸物件でも可能な窓の防音対策です。貼るだけなので誰でも簡単に自作でき、しかも安い。

ただ、どんな隙間テープでも防音ができるわけではないので今回その解説をしますね。

ダイソーなどの100均に行っても隙間テープの種類が多すぎて…。すきま風?戸当たり?ホコリ?どれがいいか教えて!

わたしは地方にUターンしてきたのですが、木造の古い戸建ての音漏れに悩まされました。外で話している人の声や車の音が、2階の部屋まで聞こえてくるのです。

逆に自分の声や流している音楽も外に漏れているってことですよね?

すきま風の侵入もなんとかしたくて色々調べました。

窓を覆うボードをDIYで自作したり、防音用シートを貼ったり、防音カーテンについても調べましたが、まずは手っ取り早くお金をかけずに隙間テープを試しました!

壁が薄いなど物件の構造によって効果の感じ方は違うので、防音テープだけでは窓の防音対策が不十分な場合も多いことはご理解ください。

虫や風の侵入は防げますよ!

目次

窓・サッシに簡単に貼れる防音用の隙間テープはどれがいい?

窓・サッシに貼る防音用の隙間テープはどれがいい?

防音が一番の目的なので、少しでも防音効果が期待できるテープを選びたいですね。

ネットで隙間テープを検索するとおすすめがたくさん出てくるので、どれがいいのか分からなくなってしまいます。

隙間テープの役割は主に以下です。

  • すき間風を防いで防寒対策(温かい空気も逃さない)
  • 戸当たりの音をやわらげる
  • ホコリや花粉の侵入を防ぐ
  • 虫が入ってくるのを防ぐ
  • 防音対策

全てに共通する重要なことは、「ちゃんと窓が閉まる」隙間テープを選ばなければいけないことです。

では、防音に向いている隙間テープってどんなものでしょうか?

ホコリなどと違って音は特殊なので、機密性が高くピッタリと窓にフィットするテープが理想です。

結果、これを貼っておけば音もすきま風も全部の対策ができるんじゃないかという物が見つかりました!順番に説明しますね!

①:ウレタン(スポンジ)

①:ウレタン(スポンジ)
①:ウレタン(スポンジ)

おそらく一番見かけるタイプです。

ダイソーなどの100均にもニトリにもある隙間テープです。

隙間を埋めるには良さそうに思えますが、ウレタン製のテープは耐久性がなくボロボロになるので選ぶのは避けた方が良いです。

他のテープと比べるとかなりスカスカに思えます。気密性は低いですね。

窓の防音用ではなく、戸当たりのような閉めるときの騒音対策にはなると思います。クッションですね。

このスポンジタイプを最初に試して騒音測定したので、防音効果についてこのあと説明しますね。

②:ゴム(または樹脂)

②:ゴム(または樹脂)
②:ゴム(または樹脂)

中が空洞になったP型タイプのゴムもありますね。

ゴムタイプではないですが、EVAという樹脂製の隙間テープを買ってみました。

ゴムにも種類がたくさんありますが、おすすめできないゴムは厚みのあるゴムです。

ゴムはあまり凹まないので、窓の左右にこのゴムを付けると窓が閉まりません。

スポンジより密なので防音にも良さそうと思ったけど、そもそも窓が閉まらない…笑

パッケージにも書いてある通り、ドアの戸当たりの音を防ぐには樹脂製やP型ゴムは良いかもしれませんね。

③:毛足(モヘア)

ネットでは毛のタイプも見かけますね。

お風呂場の引き戸や網戸で使われており、戸がこすれる音を和らげたりすき間を埋めてくれます。

すきま風や虫の侵入は防げそうですが、毛の機密性ではどう考えても音は防げそうにないです。

すきま風のために貼ったけど防音もちょっとできたかも、といった二次的なラッキーはあるかもですね。

④:エプトシーラー(EPDMゴム)

④:エプトシーラー(EPDMゴム)
④:エプトシーラー(EPDMゴム)

「エプトシーラー」「EPDMゴム」も初めて聞く人は多いと思いますが、エプトシーラーとは日東電工さんが作っているEPDMゴムの一種です。

EPDMゴム(耐候性・耐熱性・耐寒性・耐久性に優れたゴム)に、日東電工さんが独自に音や振動にも効く性能をプラスしたものがエプトシーラーです。

耐寒性や耐久性があり、さらに音に効果的!

窓の防音対策をかんたんに安く行うなら、正直エプトシーラーの一択です!

実際に貼って騒音測定した結果をこのあとに書いてあります。

ゴムの一種ですがスポンジのように柔らかいので、サッシに貼っても窓がちゃんと閉まります。

厚さ5mmの物は、潰すと2mmほどになる柔らかさです。

ピッタリと窓が閉まるので、すきま風やホコリなどの対策にもなってしまう万能な隙間テープなのです。

そしてスカスカなスポンジとは違って、EPDMゴムなので柔らかいのに蜜です。機密性が高い!

わたしが使用しているのは厚さ5mmです。窓の両サイドに貼ってもしっかりロックできます。幅10mmなのでサッシの枠にもちょうど良いサイズです。

エプトシーラーは2メートルのみなので10個近く買って窓やドアに使用しています。

Amazonなら1個200円ほど、楽天なら1個250円ほど。まとめ買いして送料は1回で済ませるのがおすすめ。

EPDMゴムでも良いと思います。エプトシーラーとは違い幅が15mmです。長さは10mあります!

窓に100均の隙間テープを貼って防音効果があるのか試してみた

①:ウレタン(スポンジ)

まず最初に100均で買ったウレタン(スポンジ)を貼って試してみたので、その結果をお伝えしておきます。

最初に何も貼らないいつもの状態で、外の騒音レベルを測定します。

音楽を流し、窓の外で数値を計測してみると、テープを貼る前は平均「53.0db」でした。

隙間テープを貼る前の騒音数値
隙間テープを貼る前の騒音数値

サッシを綺麗にしてテープを貼ります。

100均のウレタンスポンジを貼る
100均のウレタンスポンジを貼る

結果は「51〜52db」でした!

ウレタンスポンジを貼って騒音測定
ウレタンスポンジを貼って騒音測定

ほんの少〜しだけ数値が小さくなりました笑

実際には音が小さくなったとは感じませんでした。

ダイソーなどで売っているスポンジタイプは防音用テープとしては使えないですね。

簡単DIY防音の本命!窓に隙間テープ「エプトシーラー」を貼って騒音測定

④:エプトシーラー(EPDMゴム)

何も貼らない状態は平均「53.0db」でしたね。

サッシを綺麗にして貼ります。

低反発のようにじんわり凹んで元に戻ってくるゴムです。

防音隙間テープをサッシの溝に貼る

測定結果はだいたい「46〜48db」でした!

本命!防音隙間テープ、エプトシーラーを貼って騒音測定

「6db」音量が小さくなりました。

実際テープを貼ってない時より音が少し小さくなった感じがしました。

2mで200円という安さなので満足な結果です。

窓の防音隙間テープの貼り方【エプトシーラー】

隙間テープの貼り方

ここでは失敗しないテープの貼り方、貼る場所を具体的に説明します。

①:窓のサッシを綺麗に掃除する

①:サッシを綺麗に掃除する

まずテープを貼る接着部分をきれいにします。

接着部分が汚れていると、水分やゴミ、ほこりによって接着部分がはがれやすくなります。

しっかり貼れないと効果が落ちますので必ずきれいにします。

中性洗剤などで拭いた後、乾いたタオルで空拭きしましょう。

②:使用する分の長さにカットする

②:使用する分の長さにカットする

サッシの長さを測り、その長さにテープをカットします。

測った長さにテープをカットする

長いままでは綺麗に貼りづらいので失敗する可能性があります。

しっかり貼るには、先に使用する長さに切っておくことが大切です。

③:サッシの溝に貼る、窓の重なり部分に貼る

防音隙間テープをサッシの溝に貼る

はくり紙を少しずつ剥がしながら貼っていきましょう。

一気に粘着部分を剥がしてしまうと、曲がったり他に貼りついたりするので少しづつ貼るようにします。

15㎝ほど剥がして貼る、を繰り返す感じです。引っ張るとゴムが伸びてしまうので、なるべく引っ張らないようにして貼りましょう。

テープを貼る場所は窓ではなくサッシの溝です。

そして一番大事なのは、窓と窓が合わさる部分です。

ここにかなりの隙間があるので、上になる方の窓にテープを貼ります。

防音隙間テープを窓の重なり部分に貼る
エプトシーラーは窓の重なり部分に貼れる

実は100均のスポンジの隙間テープだと窓が閉まりませんでした。こんなに薄くならないのです。

エプトシーラーがすごいのは、5mm厚のものが2mmほどに潰れるのでこの重なり部分の隙間を埋めてくれる点です。

④:テープのはがし方

経年劣化で張り替える時、賃貸物件で部屋を明け渡す時など、テープをはがす時があれば以下2つの方法がおすすめです。

  • 100均に売っている「シールはがし」を利用する
  • 粘着素材は熱に弱いので、ドライヤーで温めてからはがす

まとめ:窓の防音対策は簡単で賃貸でもOKな隙間テープがおすすめ

まとめ:窓の防音対策は防音隙間テープ『エプトシーラー(EPDMゴム)』がおすすめ

隙間テープの種類を紹介し、エプトシーラーとダイソーなど100均のウレタンの防音効果の違いを比較をしてみました。

エプトシーラーは窓と窓の重なり部分まで埋めてくれるのがいいですね。

テープを貼ってないときよりも隙間風の軽減もできたので、防寒対策とほこり対策にもなりました。

しかし楽器を演奏する人や歌う人、騒音の大きい場所に住んでいる人などは、隙間テープくらいでは無意味だったりするのでお金をかけて対策する必要があります。

壁が薄いなど物件の構造によっても効果が違います

窓と同じ要領で、部屋のドアの防音対策もエプトシーラーを使ってやってみたので、ドアに貼る防音隙間テープの貼り方を解説【実際の効果測定も】の記事も参考にしてみてください。

DIYで簡単に安く済ませたい場合に隙間テープはおすすめですよ。

Amazonなら1個200円ほど、楽天なら1個250円ほど。まとめ買いして送料は1回で済ませるのがおすすめ。

エプトシーラーが手に入らなければ、EPDMゴムをおすすめします。

また、室内の音漏れに悩まれている場合は、床をカーペットにするだけでも音漏れが防げたりしますので床の防音に興味のある方は下の記事もチェックしてみてください。

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